UBL-001
Prototype ALE / UBL-001
Bottling Date : 2017/06/04
Style:Pale Ale / Method:Malt Extract Kit / Hop:Not added / IBU:25 / Yeast:Ale yeast (kit)
2017/5/28 仕込み
まずはドライホッピングだ、マッシングだなどと高望みせず、入門としてモルト缶一本だけでやってみることにする。銘柄としても王道のエールを選択。2000円位。
購入したポリタンク。20Lほど入る(明らかに容量を大きく設定しすぎた
塩素系漂白剤を溶かした水で満たして殺菌。十分に時間が経ったら溶液を捨てて、水ですすぐ。
モルトエキスを湯煎で温めて粘性係数を低下させる。
六甲の天然水を入れたタンクにモルトエキス投入
全体を撹拌して、酸素を混合液に取り込ませる。この酸素が酵母の増殖に使われる。
モルト缶付属の酵母を入れて発酵の始まりを待つ。
セット完了。
醸造温度は22度キープを狙って、エアコンを常時稼働(電気使用量が定額という寮のシステムのスキを突く
タンクの上部に取り付けた発酵栓。構造としてはHHOガスの逆火防止機構として流行ったアレに似ている。
要するに水層を用いた逆止弁であり、雰囲気のタンクへの流入を防止する役割がある。発酵が始まるとコポコポと気泡が出てくる。エアコン常時稼働で部屋がなかなか寒く、防寒対策として白衣を着ていたのだが、その状態でこの発酵タンクからガスが出ているのを眺めるというのはなかなか良いものである。言うなれば孤高の悪の科学者が自ら設計した生物兵器が水槽の中で成長する姿を観て一人笑うそれある。巨神兵とか綾波レイ(?)とか、そんな感じ。
やっぱり透明の円筒形水槽でやるべきだったか…
2017/5/31 状態確認
発酵開始から3日が経過した時点でタンク内を覗いてみた。どうやら発酵は大方落ち着いたようだ。液面上部に黒いラインがあるが、おそらくあれが発酵中に発生した泡のラインであろう。
発酵が完全に落ち着いたかどうかはまだわからないので瓶詰めは保留。
ていうかまだそもそも瓶が届いていないしな。
2017/06/04 瓶到来
ついに頼んでいた瓶が届いた。友人の分も合わせて頼んだので凄まじい重量になった。最上段の小さいダンボールには王冠が入っていた。
ダンボールを空けた。あまりの数に一人で笑う。500ml 24本と330ml 35本で合計20Lくらいのビアを詰められる。まあ半分は友人に渡すのだが。
ピカピカの瓶。しかし、教科書によると購入した瓶はまず脱脂と殺菌が必須らしい。それぞれ中性洗剤と漂白剤を用いる必要がある。
作業場所を風呂場に移し、とにかく洗う。洗う。なにせ数が多く、結構な重労働である。この瓶洗いが面倒で自家醸造から足を洗った人も多くいると聞くが、その理由がわかった気がする。
作業としては、まず瓶内に中性洗剤を適量入れ、その後、水を1cmほど入れる。洗浄にはホームセンターで購入した水筒を洗うためのブラシを使った。やはり専用の道具があると便利だ。
その後、瓶内をすすぎ、漂白剤を適量入れた後に水で満たす。この状態で数時間おき完全に殺菌する。漂白剤による殺菌が終わったら、また丁寧に何度もすすぐ。この作業が面倒だが根気よくやるしかない。
洗浄が完了したら乾燥させる。
2017/06/05 瓶詰め
ついに瓶詰めの日がやってきた。発酵タンクを高所に置き、下部には液垂れを回収するためにゴミ箱を設置する。これがないと床がベタベタになって地獄となる。
瓶詰めにあたっては、写真のようなアクリルパイプをチューブを用いてタップに接続した。このタップを開けたり締めたりして瓶詰め作業を行う段取りだ。
そして完成。実際にはバルブを操作してのボトリングや、プライミングシュガーを入れたり打栓器で栓を取り付けたりいろいろな作業があったのだが、作業に夢中で写真を撮り忘れていた。
2017/06/07 試飲
瓶詰めから2日しか経っていないが、待ちきれなくて飲んでみることにした。
冷蔵庫に瓶を一本入れ、適温に冷やしておいた。
栓を開けるとプシュッといういい音がした。2日の瓶内二次発酵でも充分な炭酸量が得られているようである。グラスに注ぐと素晴らしい泡立ちだ。これは紛れもなくビールである。
注ぎきった。赤の色合いはゴールデンエールというよりはペールエールだ。
香りは予想を遥かに上回るフルーティーさ。最小構成のキット缶でもここまで香り豊かな物ができるのか!エール酵母の実力を思い知った。
味もしっかりちゃんとエールビールだ!正直、初醸造&瓶詰め二日後ということであまり期待していなかったのだが、この成果は万々歳だ。(ただし味のディテールについては覚えていない(この記事を書いたのは完成から3ヶ月後だから
瓶詰めから5日後に開栓してみると、泡立ちはさらにきめ細かくなっていた。赤と白のコントラストが美しい。泡持ちも申し分ない。
初めて作った作品としては大成功だ。
その後、せっかくなのでラベルを作ってみた。デザインのベースはもちろんAKIRAの標本瓶だ。