3D Printed Blow Gun

100均縛りで小型からハイパワー型まで複数の吹き矢を作ってきましたが、あれらはいずれも筆者が中学時に開発したものです。そこで今回は2019年の最新技術を活用した吹き矢の製作に取り組みます。ズバリ、3D Printed Blow Gunです。

ということでFusion360を用いてまずはダートのコーンを作ります。最終的な形状に到達するまでに10回程度のテストショットを経ましたが、なんとか形になりました。

ということで大量生産。一度形状がFixすれば、あとは自動で大量生産できるのが3Dプリンタの強みですね。

あとはここに頭を落とした釘を圧入すれば即座に完成です。クリアランスをかなり追い込んでいるので、圧入にあたって接着剤等は不要です。

次にこのような部品を設計しました。寸法的にシビアな溝の構造決定のために溝部を切り出した要素モデルを何度か出力しています。

ということで出力完了。これが一体何かというと…

そう、吹き矢専用のマガジンです。(ついでに吹き込み口も3Dプリントで作っています)

周に設けられた溝にダートを最大で9本セットしておくことが可能。またこのマガジンはバレルに対して簡単に着脱可能。マガジンにダートをロードした後は、バレルにマガジンの溝ををあてがい押し込むことで、カチッとバレルに嵌ります。さながら実銃のリローディングのような感覚です。

マガジンからダートを取り外すには、外側へ倒せばパチっと外すことができます。この工夫により作業性が向上し、連射性能の引き上げに貢献しています。

ということで3Dプリンター製の超本格吹き矢の完成です。使用感は素晴らしく文句のつけようがありません。3Dモデルをベースにダートの大量生産も可能なので、ダートの消費を気にせずどんどん撃てます。