3D Pringting

この記事執筆時、2019年の暮れにおいて、「3Dプリンタ」という言葉を聞いたことが無い人は殆どいないだろう。3Dプリンタとは其の名の通り、三次元(3D)の物体を造形(プリント)するための装置である。2010年あたりから家庭用機がリリースされ始め、当時はRapid Prototypingや、Desktop Fabrication、さらにはものづくり革命などと大きくもてはやされていた。しかし当時の家庭用3Dプリンタはお世辞にもものづくりにすぐさま革命をもたらせるものでは到底なく、表面性状はボコボコ、まともに動かすにも装置自体の改造や調整が必須で3Dプリンターを使うことそのものが目的になっていた雰囲気があった。筆者も当時の3Dプリンタブームについては零観しており、使えたとしてキャノンのグリップの造形ぐらいで、メカは切削、時代は切削と考えていたのであった。

しかし、今、それは完全に過去のものとなった。

アマゾンで3万円以下で手に入るプリンタを30分で組み立て、10分で調整、フィラメントを装填すれば誰でも失敗なしにプリントできる。造形品質は格段に向上し、ラフな大物はもちろん、小型精密部品、さらには圧縮空気をハンドリングできるリークタイトプリントまでが可能になった。そしてモデリングのための3D-CAD、CAMは無償で手に入り、無限のユーザーがアップロードするチュートリアルをググればトラブルは即解消する。

この数年で時代は完全に変わったのだ。当時は物好きのおもちゃ程度としか思っていなかった3Dプリンタとそれを取り巻く環境は数年のうちに劇的な進化を遂げ、万人のものづくりに革命をもたらす魔法の機械となった。