UDG - UZUMA DISTILLERY's GIN

2018年の4月、岡山県にある宮下酒造の独歩館を訪れた。

宮下酒造といえば岡山を代表する酒類メーカーである。代表製品といえばもちろん上記施設の名前の由来にもなっている独歩ビールであるが、それ以外にも日本酒、焼酎まで幅広く手がけているのが特徴である。

独歩館はビアレストランと販売店が合体した構成で、独歩ビールが樽生でサーブされるという夢のような空間。できてまだ新しいらしく、あらゆる設備がピカピカに輝いている。

来たからには頼まなければならない飲み比べセット。独歩ビールはどれもそつなくレベルが高いイメージ。特徴としてはその高品位なビールをベースにしたフルーツビールが抜群にうまい。特にマスカットピルスは世界に誇れるフルーツビールである。

だが、である。

メニューボードを確認すると、オリジナルジンを用いたジントニックが出ているではないか。自家製ジンで作るジントニックとはなんて贅沢なんだ…

ということで同行していた友人が頼んだものを少し味見させてもらうと、これが笑えるほどうまい。何だこの異常なフレッシュジューシーな香りは。トニックがフィーバーツリーであることを差し引いてもこれはうまい。今までの人生で飲んだジントニックでもトップクラスの旨さである。

ということで、宮下酒造の工場見学ツアーをその場で申し込んだ。(というか独歩館に来たときからその気ではいた。)

近年導入されたのがこのバルジ型の特徴的なスチルだ。このスチルの導入によって宮下酒造は日本酒、焼酎、ビールに加え、ウィスキー、ジンまでを手がける総合酒造メーカーになったわけである。

こうして製造されたのが「クラフトジン岡山」と「SINGLE MALT WHISKY 岡山」である。後者については中々に良いお値段で、試飲できなかったのが心残りだったが、ともかく、ジンがうますぎることはわかった。

販売コーナーに行くと、ありがたいことにジンに使用されているボタニカルが示されている。オールスパイス、モルト、ホップ、ラベンダーあたりがオーセンティックなジンのボタニカルと異なるポイントかと思う。ホップとモルトを使う辺りはさすがビールのノウハウを持つ宮下である。

さて、ここまで製法と原材料とその味を知ってしまうと、自分でも作ってみたくなる。

ジンの製法は比較的シンプルで、要するにハーブやスパイスをスピリッツに浸漬して作った酒である。スパイスを大量に買いこんでアレコレすればできるはずである。

ということで、ジンの自作を始める。

プロジェクト名は「UDG UZUMA DISTILLERY's GIN」だ。