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Mk.7 Type M



2011年春に製作したエグゾーストキャノンMk.7。ノーメンテナンスでも問題なく稼働し続けていた高性能機種をベースに、設計をすべて刷新し、素材も変更。性能から外観に至るまで全てにおいて妥協の無い、高性能エグゾーストキャノン、Mk.7 Type M。
このMk.7 Type Mの設計を見直しさらなる改良を加えたのがこのVer.2です。





内部で高速でドライブされるメインピストン。金色の部品は真鍮、白色の部品はポリアセタール樹脂でできています。ポリアセタール樹脂は軽量で強度があり、また自己潤滑性を有するため、ピストンとしては最適な素材です。エグゾーストキャノンの動作原理の分類としては、単管式をベースにしています。





圧縮空気の圧力を受けるピストン部分のシーリングにはシール性能と摺動性の高いOリングを採用。また片側に穴をあけ逆止弁構造をもたせることにより、充填時は圧縮空気を抵抗なくメインチャンバーに導き、射撃時はその圧力をロス無く受け止めます。過去のMk.7ではここはただのゴム板でしたが、それと比較すると革命的な性能向上です。





パイプの両端をシールするパーツには従来の鉄ではなくA2017ジュラルミンを採用。また今回、ノズル直径についても従来の設計を最適化しΦ24mmへと大口径化を行いました。これにより排気の瞬発力が向上しています。





シリンダーに先ほどのメインピストンを挿入します。白色のポリアセタール樹脂製部品がメインピストンをシリンダー中央に保持します。ポリアセタールの自己潤滑性により、シリンダーの中を抵抗なく移動していきます。





メインピストンは射撃時に高速で後退してくるため、そのエネルギーをしっかり受け止め安全に停止させる必要があります。今回ピストンには樹脂を用いているため、そのままシリンダー後端に衝突させてしまうと割れてしまいます。そのためメインピストン後端部には真鍮製のストッパーを取り付けることで、安定した射撃を実現しています。






メインピストンを挿入したらジュラルミン製パーツを挿入し、六角穴付ボルトで固定します。ジュラルミン製パーツとシリンダーとのシーリングにもOリングを用いているため、空気漏れは一切ありません。






組み付けた様子です。




内部に収められたピストンとシリンダー、そしてノズルとの精度は極めて高く、ほんの少し空気を送り込むとピストンがヌルっと前進し、ノズルをシールしたところでカチッと停止します。ヌルっ、そしてカチッとというのは実際に動かした人でないとわからない感覚ですが、例えるならばカールツァイスMFレンズのヘリコイドのような感覚です。





充填時には左のキャノンのように真鍮製ピストンが前端に。そして射撃時は中央、右とピストンが後退し、ノズルが瞬間的に開放されます。

この部分にも性能を上げる工夫が有ります。ピストンとノズルのシールにはOリングを用いているため、ピストンが後退し切るまでの間、ノズルは常にシールされた状態にあります。この間シリンダー内部のピストンは常に圧縮空気からの力を受け続けることに成るため、常に加速されることになります。

従来の機種は、ピストンが動くと同時にノズルのシールが解除され、排気が行われていましが、今回は予めピストンを加速させ、十分な速度を得た後にノズルが開くという仕組みになっているのです。そのため排気の瞬発力は極めて向上し、またこの加速されたピストンが停止する際、射撃手にも大きなリコイルショックを与えます。音と衝撃の両方においてその性能が体感できます。



動画で見ても分かる通り、射撃時にはすさまじい衝撃が伴います。種々の改良により、ノズル部分では衝撃波が発生しており、耳をつんざくようなキレのある爆音が発生します。遠方の構造物に向けて撃った場合にはその反響音からその大きさが推測できます。内部のピストンが駆動することによるリコイルショックもなかなかのものです。





Mk.7 Type M Ver.2は製作後1年ほど経過していますが、いつ動かしてもノーメンテナスで完璧に動作し、過去に製作したエグゾーストキャノンの中で最も信頼性を有する機種となりました。
ピストンの設計や素材の選定の刷新により、性能も非常に高い優秀な機種です。

2014/7/18  yasu