DETONATION CANNON

デトネーションキャノンとは、デトネーションまたは高速デフラグレーションと呼ばれる特殊な燃焼を発生させることにより、極めて急峻で強力な爆音すなわち衝撃波を発生させる装置です。
エグゾーストキャノンでは装置内部に貯めた圧縮空気を機械式のバルブを用いて瞬間的に開放させることにより衝撃波を発生させていましたが、デトネーションキャノンではエネルギーソースとして燃料と酸化剤を予め混合させた、いわゆる予混合ガスを用います。燃料には市販のカセットガスやガスバーナー用のガスボンベ、酸化剤には空気を用いるため、エグゾーストキャノンに必須だった空気入れやエアーコンプレッサーなどが不要でスタンドアロンでの運用が可能です。しかしながら発生させることのできる爆音はエグゾーストキャノンを遥かに上回り、適度にデチューンしなければ射手が致命的なダメージを負うほどの領域です。

デフラグレーションとデトネーション
燃焼の形態を定義する言葉として、デトネーション(爆轟)、そしてデフラグレーションがあり、またデフラグレーションには低速デフラグレーション、高速デフラグレーション(爆燃)という分類があります。我々が普段日常で目にするガスコンロやガスバーナなどの燃焼は低速デフラグレーションと分類され、火炎の伝搬は火炎から未燃焼ガスへの熱伝導により未燃焼ガスの温度が自己着火点に達することによって進行します。一方デトネーションでは全くそれと原理が異なり、火炎の伝搬は未燃焼ガス中を進行する衝撃波によってなされます。衝撃波が気体中を通過すると、衝撃波背後の気体の圧力がステップ状に上昇し、結果として温度も急激に上昇します。


デトネーションを発生させるために最も多く用いられる装置が上図に示すデトネーション管です。構成は極めてシンプルであり、片側閉口の管の閉口端にイグナイターを取り付けただけの装置です。この管内部に予め燃料と酸化剤を混合した予混合ガスを充填し、イグナイターを用いて点火します。